PostgreSQLでデータを処理する際に、下記のようなエラーが発生することがあります。
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ERROR: permission denied for sequence xxx_id_seq |
このエラーは、ロールやユーザーに実行権限が付与されていないことが原因です。
この記事では、この問題の解決方法や導入方法を解説します。
目次
問題の原因
問題が発生した原因として、次のようなことが考えられます。
- シーケンスが標準名前ではない場合、再実行時に新たな名前で作成されている
- GRANT文で、ユーザー名やテーブル名が適切にクォートで囲われていない
- シーケンスの削除をすり抜している
解決方法
さらなるシーケンス不足を解決するため、以下のことを行いましょう。
1. シーケンス削除の追加
DDLでテーブルを削除する際に、シーケンスも同時に削除する処理を追加します。
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DO $$ DECLARE seq RECORD; BEGIN FOR seq IN SELECT sequence_name FROM information_schema.sequences WHERE sequence_schema='public' LOOP EXECUTE 'DROP SEQUENCE IF EXISTS public.' || seq.sequence_name || ' CASCADE'; END LOOP; END $$; |
2. GRANT文の調整
ユーザー名にハイフンが含まれる場合は、必ずダブルクォートで囲います。
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DO $$ DECLARE tbl RECORD; BEGIN FOR tbl IN SELECT tablename FROM pg_tables WHERE schemaname = 'public' LOOP EXECUTE 'GRANT ALL ON TABLE public.' || quote_ident(tbl.tablename) || ' TO "user-name";'; END LOOP; END $$; DO $$ DECLARE seq RECORD; BEGIN FOR seq IN SELECT sequence_name FROM information_schema.sequences WHERE sequence_schema = 'public' LOOP EXECUTE 'GRANT SELECT, USAGE ON SEQUENCE public.' || quote_ident(seq.sequence_name) || ' TO "user-name";'; END LOOP; END $$; |
3. DDLの定期実行スクリプトの要件
シーケンスの再作成により付与権限が消える場合があります。
定期実行スクリプトにこれらの変更を可能な限り追加しましょう。
おわりに
この記事では、PostgreSQLのシーケンス権限問題とその解決方法を解説しました。
テーブルを削除、作成する際にはロールやユーザーの実行権限を確認し、GRANT文があれば見直してみてください。
問題を抱えるデータベース管理者の参考となれば幸いです。
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