今回は、自宅サーバーとして使っている富士通PRIMERGYシリーズ(TX1310 M3)のBIOS/ファームウェアのアップデート手順について忘れないようメモしておきます。
実際にアップデートする際は、後程リンクを張っているアップデートツールの中に富士通が正式に提供しているマニュアルが含まれていますので、そちらを参考にしてください。
BIOS/ファームウェアをアップデートする理由
OSのアップデートは頻繁にしていたり、または自動でしていると思いますが、BIOSやファームウェアのアップデート意識的にする人は少ないでしょう。
しかし、本来アップデートとは今より良くなることが多いので、可能な限りやっておきましょう!
- セキュリティの強化
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BIOSやファームウェアには脆弱性が存在する場合があります。
これらの脆弱性を悪用されると、コンピューターシステムに悪影響を及ぼす可能性があります。
アップデートにより、これらの脆弱性を修正することができます。 - 新しい機能の追加
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BIOSやファームウェアのアップデートにより、新しい機能が追加されることがあります。
たとえば、新しいストレージデバイスをサポートするためのドライバーが追加されたり、新しいCPUをサポートするためのマイクロコードが更新されることがあります。 - 互換性の向上
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BIOSやファームウェアのアップデートにより、ハードウェアデバイスやソフトウェアの互換性が向上することがあります。
たとえば、新しいオペレーティングシステムをインストールするために必要なBIOSアップデートがある場合があります。
BIOSやファームウェアのアップデートをしない場合、セキュリティ上の脆弱性が残り、システムの安定性やパフォーマンスに問題が発生する可能性があります。
したがって、定期的にBIOSやファームウェアのアップデートを行うことをお勧めします。
ただし、BIOSやファームウェアのアップデートにはリスクが伴うため、慎重に行うことをお勧めします。
また、アップデート前にはバックアップを取ることが重要です。
BIOS/ファームウェアのアップデート手順(オフライン)
富士通のサポートサイトからPRIMERGYサーバーの最新のBIOSファイルをダウンロードします。
ファイル名にはBIOSのバージョン番号が含まれています。
BIOSアップデート用のDOS起動用USBメモリを作成します。
DOS起動用USBメモリの作成方法については、上記でダウンロードしたexeファイルの中にある「オフラインアップデート用USBメモリの作成手順書.pdf」を参照してください。
※ディスクのフォーマットには注意が必要です
サーバーが起動している状態であれば一旦シャットダウンし、BIOSアップデート用のDOS起動用メモリをサーバーに挿入し、再びサーバーの電源を入れてUSBメモリを起動してください。
ここからは「アップデートツール使用手順書.pdf」の「オフラインアップデート」の章をご参照ください。
※USBメモリで起動できない場合は、手順書を見ながらBIOSの設定を見直してください
無事に起動したら、表示されるメッセージに従ってアップデートを実施します。
次のコマンドを実行してディレクトリを移動します。
1 |
cd dos |
次のバッチを実行してアップデートを開始します。
1 |
dosflash.bat |
次のメッセージが表示されたら、[y]キーを押下します。
1 |
continue Flash Update? (y/n) |
アップデート完了後に自動的に再起動します。
サーバーからUSBメモリを取り外してください。
BIOSアップデート時の注意点
BIOSアップデート中にサーバーの電源が切れたり、操作を中断しないように注意してください。
BIOSアップデートにはリスクがあるため、注意深く行うことをお勧めします。
以下に、アップデートする際の注意点をいくつか挙げます。
- アップデートを実行する前に、システム全体のバックアップを取る
- システムのメーカーやモデル、BIOSやファームウェアのバージョンを確認する
- 正しいアップデートプログラムを入手する
- プログラムの説明書やドキュメントをよく読む
- 実行中にシステムをシャットダウンしない
- アップデートが完了後、システムを再起動して動作確認する
- 不必要なアップデートは避ける
- 安定したバージョンのBIOSやファームウェアを使用する
これらの注意点を守って、BIOSやファームウェアのアップデートを実行することが重要です。
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