フルHD動画のファイルサイズを計算する方法

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はじめに

動画を扱う際に気になるのが、動画容量です。
特に、フルHD(1080p)の30フレーム毎秒(fps)の動画を作成・保存する場合、どれくらいのデータ容量が必要になるのか知っておくことは重要です。

本記事では、45秒の動画を例に、動画のファイルサイズの計算方法を解説します。
動画編集やストレージ管理に役立つ知識を詳しく説明するので、ぜひ参考にしてください。

動画の容量を決める要素

動画のファイルサイズは以下の要素によって決まります。

  • 解像度(例:フルHD 1080p)
  • フレームレート(fps:1秒あたりのフレーム数)
  • ビットレート(Mbps:1秒間に処理するデータ量)
  • 動画の長さ(秒)
  • 圧縮方式(コーデック:H.264やH.265など)

ビットレートとは

ビットレートとは、動画データを圧縮せずに1秒間にどれだけの情報を送るかを示す数値です。
単位はMbps(メガビット毎秒)です。

一般的なビットレートの目安(フルHD 1080p)

用途ビットレート(Mbps)
低画質(圧縮率が高い)2~3 Mbps
通常画質4~6 Mbps
高画質8~12 Mbps

動画のファイルサイズを計算する方法

動画のファイルサイズ(MB)は以下の式で求められます。

容量(MB)=ビットレート(Mbps)×動画の長さ(秒)8\text{容量(MB)} = \frac{\text{ビットレート(Mbps)} \times \text{動画の長さ(秒)}}{8}

例えば、ビットレートが5Mbps、動画の長さが45秒の場合、

5×458=28.125MB\frac{5 \times 45}{8} = 28.125 \text{MB}

となり、ファイルサイズは約28MBになります。

動画のビットレートを確認する方法

動画のビットレートを確認するには、以下の方法があります。

Windowsの場合

  1. 確認したい動画ファイルを右クリックし、「プロパティ」を選択
  2. 詳細」タブを開く
  3. ビットレート」の値を確認

macOSの場合

  1. 動画ファイルを選択し、「⌘ + I」(情報を見る)を押す
  2. 詳細情報」の欄にあるビットレートを確認

FFmpegを使用する方法

FFmpegをインストールしている場合、以下のコマンドを実行すると詳細な情報が確認できます。

出力結果の中にある bitrate の値を探してください。

動画の容量を抑える方法

動画の容量を削減するには、以下の方法が有効です。

  • ビットレートを下げる(ただし画質が劣化する可能性あり)
  • 圧縮率の高いコーデックを使用する(例:H.265/HEVC)
  • フレームレートを下げる(例:30fps → 24fps)
  • 解像度を下げる(例:1080p → 720p)
  • 不要な部分をカットする

例えば、FFmpegを使用してH.265で圧縮する場合は、以下のコマンドを実行します。

crf の値を小さくすると画質は上がりますが、ファイルサイズが大きくなります。

まとめ

本記事では、フルHD(1080p)動画のファイルサイズの計算方法について解説しました。
ポイントを整理すると以下の通りです。

  • 動画の容量はビットレートと長さに比例する。
  • 一般的なフルHD動画のビットレートは5Mbps前後。
  • 45秒の動画なら約28MBの容量が必要。
  • 動画の容量を抑えるには、ビットレート・解像度・コーデックの工夫が重要。

動画編集やストレージ管理をする際には、これらの知識を活用して、最適なファイルサイズで保存・配信を行いましょう!

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