Web開発において、異なるオリジンからのAPIリクエストがブロックされることは、良く見られる問題です。
この問題は「静的コンテンツ」や「セキュリティ」に関わり、サーバー側の設定を適切に行うことで解決できます。
本記事は、CORSエラーの原因とその解決策を簡単な記事としてまとめました。
エラーメッセージ
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Access to XMLHttpRequest at 'https://api.example.com/signIn' from origin 'https://example.com' has been blocked by CORS policy: Response to preflight request doesn't pass access control check: No 'Access-Control-Allow-Origin' header is present on the requested resource. <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <Error> <Code>AccessDenied</Code> <Message>Access Denied</Message> <RequestId>REQUEST_ID_MASKED</RequestId> <HostId>HOST_ID_MASKED</HostId> </Error> |
原因
この問題は、CORS (Cross-Origin Resource Sharing) と呼ばれるセキュリティメカニズムに関連しています。
ブラウザは、異なるオリジンからのAPIリクエストを即床に認めるのではなく、これを明示的に許可される必要があります。
この場合、リクエストされたAPIは、指定されたオリジンからのリクエストを許可していません。
解決策
この問題を解決するためには、サーバー側の設定を要件に合わせて修正する必要があります。
1. サーバー側のCORS設定を修正
Node.js の Express を使用している場合、下記のようなコードでCORS許可を設定することができます。
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const express = require('express'); const cors = require('cors'); const app = express(); // CORS設定を適用 app.use(cors({ origin: 'https://example.com', // 許可するオリジン })); app.get('/signIn', (req, res) => { res.send('Hello World'); }); app.listen(3000, () => { console.log('Server is running on port 3000'); }); |
2. AWS API GatewayのCORS設定
AWS API Gateway を使用している場合、「Enable CORS」オプションを有効にします。
設定はコンソールから実行できます。
3. S3バケットのCORS設定
S3バケットを使用してデータをホストしている場合、下記のようにデータを設定します。
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<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <CORSConfiguration xmlns="http://s3.amazonaws.com/doc/2006-03-01/"> <CORSRule> <AllowedOrigin>https://view.example.com</AllowedOrigin> <AllowedMethod>GET</AllowedMethod> <AllowedMethod>POST</AllowedMethod> <AllowedMethod>PUT</AllowedMethod> <AllowedHeader>*</AllowedHeader> </CORSRule> </CORSConfiguration> |
まとめ
CORSは、簡単に見えながら、セキュリティに関する重要な要素です。
しかし、これを理解し、適切な設定を実施することで、Webアプリケーションがスムーズに動作するだけでなく、安全性も向上します。
本記事で紹介した解決策を参考に、自身のプロジェクトに適用してみてください。
また、問題を根本から理解することも重要です。
公式ドキュメントや関連する資料を読むことで、より深い知識を得ることができます。
さらにヒント
- デバッグを活用
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ブラウザのデベロッパーツールを使用して、リクエストヘッダーやレスポンスヘッダーを確認しましょう。
- テスト環境の設定
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本番環境と同様の設定をテスト環境で再現することで、リスクを最小限に抑えながら変更を適用できます。
- セキュリティを最優先
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許可するオリジンやメソッドを最小限にすることで、不正なアクセスを防ぎます。
以上!本記事が皆さんの開発の助けとなることを願っています!
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