Node.jsのエラーハンドリング:適切なエラーオブジェクトの投げ方

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Node.jsで開発をしていると、エラーハンドリングが重要な課題になります。
特に、エラーを適切に発生させ、処理の中で適切に捕捉することは、品質の高いシステムを構築する上で欠かせません。
本記事では、エラーオブジェクトの投げ方について詳しく解説します。

目次

なぜErrorオブジェクトを使うべきか

JavaScriptでは、単にオブジェクトをthrowすることも可能ですが、エラーのスタックトレースを適切に保持し、デバッグしやすくするためには、Errorオブジェクトを使用するのが望ましいです。

例えば、以下のようなコードは適切ではありません

このコードでは、単なるオブジェクトを投げています。
catch 節で受け取った際に、Errorオブジェクトでないためスタックトレースがなく、エラーの発生箇所を特定しにくくなります。

Errorオブジェクトを適切に使う方法

new Error()を使う

エラーメッセージを適切に設定するには、new Error() を使用します。

これにより、エラーメッセージが message プロパティに格納され、catch 節で適切に処理できます。

Errorオブジェクトに追加情報を持たせる

エラーコードを含めたい場合、以下のようにオブジェクトを拡張できます。

catch 節で error.code を参照できるため、エラーの種類を判別しやすくなります。

Object.assignを使う

よりコンパクトに書く方法として Object.assign を使う方法があります。

これにより、new Error() で作成したオブジェクトに code プロパティを追加できます。

スプレッド構文を使う

Object.assign の代わりにスプレッド構文も使えます。

ただし、この方法は Error オブジェクトではなく通常のオブジェクトをthrowすることになるため、スタックトレースが適切に取得できない可能性があります。

Errorを拡張したカスタムエラークラスを作る

大規模なシステムでは、エラーの種類を明確にするために、Error を拡張した独自のエラークラスを作成するのが有効です。

カスタムエラーのメリット

  • instanceof を使ってエラーの種類を判別可能
  • catch 節で特定のエラーのみ処理することが可能

例えば、以下のように catch 節でエラーの種類を判別できます。

まとめ

エラーを適切に投げることで、デバッグエラーハンドリングの精度が向上します。
本記事で紹介した方法を活用し、より堅牢なシステムを構築してください。

  • Error オブジェクトを使用し、スタックトレースを保持する
  • code などの追加情報を持たせる
  • Object.assign やスプレッド構文を活用する
  • カスタムエラークラスを作成し、エラーの種類を明確化する

    適切なエラーハンドリングを実装し、エラーの発生を素早く特定できるようにしましょう。

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