Node.jsで配列のグローバル変数を安全に扱う方法

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Node.jsで開発を行う際、関数の外で定義した配列などの変数が、意図せず変更されることがあります。
特に、複数の開発者が関わるプロジェクトでは、変数の意図しない変更がバグの原因となることが多く、コードの保守性やデバッグのしやすさに影響を与えます。

この記事では、グローバル変数の意図しない変更を防ぐ方法を詳しく解説し、実際のコードを用いた対策方法を紹介します。

目次

変数が意図せず書き換えられる問題とは?

たとえば、以下のようなコードを考えてみます。

このコードでは、getData() を実行するたびに tableFieldstest が追加され、他の関数からも変更された配列が見えてしまいます

この問題を防ぐために、配列の変更を制限する方法を考えます。

解決策1:配列のコピーを返す

元の配列を直接返さずに、コピーを作成して返すことで、外部からの変更を防ぎます。

修正コード

この方法では getTableFields() の戻り値がコピーされた配列なので、元の tableFields影響を受けません

解決策2:変更不可の配列にする

Node.jsでは Object.freeze() を使うことで、オブジェクト(配列も含む)を変更不可にできます。

修正コード

この方法では、tableFields に対して push()pop() を実行するとエラーが発生し、意図しない変更を防げます

どちらの方法を選ぶべきか?

方法メリットデメリット
配列のコピーを返す変更を防ぎつつ動的に要素を追加可能都度コピーを作成するため、メモリ使用量が増える
Object.freeze() を使う完全に変更を禁止できる配列の要素を追加できない

複数の開発者が関わるプロジェクトでは、Object.freeze() を使う方法がより安全ですが、一時的に変更する必要がある場合はコピーを返す方法が適しています。

まとめ

Node.jsグローバル変数配列を扱う際、意図せず変更される問題を防ぐ方法を解説しました。

  • 配列のコピーを返す方法(スプレッド構文 [...] を使用)
  • 変更不可にする方法Object.freeze() を使用)

複数人で開発するプロジェクトでは、コードの可読性とデバッグのしやすさを考慮し、安全な設計を心がけましょう。
今回紹介した方法を活用し、バグの少ない堅牢なコードを目指してください!

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