【Linux】ユーザー情報を変更する手順と注意点を解説(Ubuntu)

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LinuxUbuntu)でユーザー名変更する際には、慎重に行う必要があります。
ユーザー名変更するだけでは、ホームディレクトリグループ名がそのままで混乱してしまいます。
そこで、ユーザー名と併せてホームディレクトリやグループ名も変更する方法を解説します。

必要な操作を行うための十分な権限を確保するため、ユーザー名を変更する前に、変更対象のユーザーでログアウトし、他の管理者権限(root権限)を持つユーザーに切り替えておきましょう。

目次

ユーザー名を変更する

ユーザー名変更するには、usermod コマンドを使用します。
以下のコマンドを実行します。

ここで、新しいユーザー名 には新しいユーザー名を、古いユーザー名 には変更前のユーザー名を入力します。

変更したユーザーを確認する

上記のコマンドを実行すると、ユーザー一覧が表示されます。

ユーザーの情報はコロンで区切られており、ユーザー名、パスワード情報、ユーザーID、グループID、ホームディレクトリなどが表示されます。

ホームディレクトリ名を変更する

ユーザー名を変更したら、それに合わせてホームディレクトリの名前も変更します。
ホームディレクトリ/home/古いユーザー名 であると仮定します。
次のコマンドを実行して変更します。

これにより、ホームディレクトリの名前が変更され、その内容も新しいユーザー名に合わせて移動されます。

変更したホームディレクトリを確認する

変更したホームディレクトリは通常 /home/新しいユーザー名 に配置されますが、念のため次のコマンドで確認します。

上記のコマンドを実行すると、ホームディレクトリ内のディレクトリ(ユーザー名)の一覧が表示されます。

グループ名を変更する

最後に、ユーザー名変更したら関連するグループ名変更します。
以下のコマンドを使用します。

ここで、新しいグループ名 には新しいグループ名を、古いグループ名 には変更前のグループ名を入力します。

変更したグループを確認する

上記のコマンドを実行すると、グループ一覧が表示されます。
グループの情報もコロンで区切られており、グループ名、グループID、所属ユーザーなどが表示されます。

以上、これらのコマンドを使用して、ユーザー名ホームディレクトリ、およびグループ名変更することができます。

ユーザー名と関連する設定を変更したら、変更を反映させるために再ログインするか、システムを再起動します。
これにより、新しい設定が正しく適用されます。

ユーザー情報を一括で変更する

もっと簡単な方法として、usermod コマンドオプションを上手に使用してユーザー名ホームディレクトリグループ名同時に変更することができます。
以下のコマンドを使用して変更できます。

ここで、各オプションの説明は以下の通りです。

  • -l: 新しいユーザー名を指定します。
  • -d: 新しいホームディレクトリを指定します。ユーザー名と同じにすることが一般的です。
  • -m: ユーザーのホームディレクトリを移動するためのオプションです。
  • -g: 新しいグループ名を指定します。

例えば、ユーザー名newusernameに、新しいグループ名newgroupnameに変更する場合、以下のようなコマンドになります。

これにより、ユーザー名と関連するグループ名が同時に変更されます。
さらに、必要に応じてホームディレクトリ変更され、関連するファイルや設定も移動されます。

まとめ・注意点

この手順に従って、LinuxUbuntu)でユーザー名を変更し、ホームディレクトリグループ名も適切に変更することができます。
詳しくは以下のUbuntu公式ドキュメントをご参照ください。

最後にユーザー情報を変更する際の注意点です。

新しいユーザー名に合わせてホームディレクトリやグループも一括変更できますが、一部の設定やアプリケーションが古いユーザー名に依存している場合、変更後に問題が発生する可能性があります。

以上です。

著:中島 能和
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