当ブログでも度々取り上げているWEBサイトをネイティブアプリのように動作させる技術「PWA(Progressive Web App)」ですが、既にTwitterやInstagramは対応しており、最近ではMicrosoftのOutlook.comがこのPWAに完全対応しのも記憶に新しいと思います。
対して、AppleはiOS 11.3で一部の機能を対応して以降、これまでなかなか進展ありません。
目次
AppleはPWA排除の方向?
先月、Appleがセキュリティ機能のひとつである「ITP(Intelligent Tracking Prevention)」を強化したことによって、ローカルストレージの取り扱いが制限されたことにより、オフラインで動作させることがより厳しくなりました。
Appleの新セキュリティ機能が「ウェブの中央集権化を進める」「Appleはウェブのがんだ」とネットで大激論、...
Appleは2020年3月24日(火)にウェブブラウザ「Safari」のアップデートを実施し、セキュリティ機能のひとつである「Intelligent Tracking Prevention(ITP)を強化しましたが、...
参考サイトにも記述があるように、本当にAppleは自身のアプリストアしか気にかけていないのではないかと思ってしまいます。
確かにPWAが普及すれば、年会費が必要なAppleの審査を通さずにアプリが提供できるし、売上を取ることもできなくなります。
他企業の取り組み
冒頭でも記述しましたが、MicrosoftはOutlookだけでなく、新しいEdgeブラウザも積極的にPWAに対応したり、PWABuilderというPWA作成ツールも提供しています。
また、当初からGoogleのChromeも対応しており、PWAの作成マニュアルなども公開しています。
他にも、世界的シェアの高いMozillaのFirefoxなども同様です。
AppleのSafariだけはPWAに対して限定的で、特に日本ではiPhoneやiPad等のモバイル端末での利用率が高いだけに、Safariも対応してくれないとPWAの普及がなかなか進まないのではないかと思います。
PWAの未来
著者が感じていたPWAの未来像は、Appleが今まで提供してこなかったWEB(ブラウザ)プッシュ通知機能に近々対応することで、PWAの世界が一気に加速することを期待していました。
iOS 11.3の登場から現在まで、その内Appleが折れるて対応してくれるのではないかと期待していましたが、逆方向に進んでしまったことに凄くショックを感じます。
WEB開発者としては非常に残念なところです。
またしばらく今後の展開を待ちます…。
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