当サイトでも毎度お馴染みのエックスサーバー。
実は、MySQLデータベースのバックアップを自動で取っているとのこと。
さすが！これで何か問題が起こっても安心安心…と高を括ってたら、思わぬ落とし穴が！
バックアップデータを貰うための申請してからしばらく待つこと。
エックスサーバーの公式サイトには以下のように書かれています。

バックアップの必要性

サーバー上のデータは、1日1回、バックアップ専用サーバーに自動でコピーしており、全サーバープランともサーバー領域のWeb・メールデータ「過去14日分」、MySQLデータベース「過去14日分」のデータを保持しています。

引用：自動バックアップ機能 | レンタルサーバーならエックスサーバー

ふむふむ。
エックスサーバーは、自動で過去14日分もバックアップデータを保持してくれるのか。
ところがどっこい。

サーバー領域データの場合
サーバーパネル上の「バックアップ」より、ご希望のバックアップ対象データをご指定の上、お申し込みください。
・・・
MySQLデータベースの場合
サーバーパネル上の「MySQLバックアップ」より、ご希望のバックアップ対象データをご指定の上、お申し込みください。
・・・

引用：自動バックアップ機能 | レンタルサーバーならエックスサーバー

なにぃ！？
何度かお世話になったことがありますが、エックスサーバーにバックアップデータを要求してから数日かかります。
すぐにでも復旧したいのに、手元に置いてくれないってど～ゆ～こと？

MySQLのバックアップ

と言う訳で、自分でできることは自分でしましょう。
実際には「mysqldump」コマンドを利用してMySQLのダンプを取ります。

準備するのも

データベース接続に必要な情報と、保存先フォルダを作成しておきましょう。
保存先フォルダはエックスサーバーがバックアップデータを提供する際の受け渡しフォルダでもある「/home/backup」とします。
データベースの接続情報は、[サーバーパネル] ＞ [MySQL設定] をご覧ください。

項目	説明
ホスト名	下の方に記載あり（例：MariaDB10.X ホスト名｜localhost）
ユーザー	バックアップ対象データベーズのアクセス権所有ユーザです。
パスワード	MySQLユーザを追加する際に自分で設定したパスワードです。
データベース	バックアップ対象データベース名です。

バックアップ用シェルスクリプト作成

自動バックアップを行うには、エックスサーバーのcron機能を使いますので、そこで定期実行させるシェルスクリプトを作成します。
[]の中には上記で準備したものを使います。

mysqldumpのオプションについては以下をご参照ください。

解説・注意点

文字コードをUTF-8で指定。
mysqldumpコマンドを使い、ファイル名を/home/backup/dump_[今日の日付].sqlでバックアップしています。
[今日の日付]はyymmdd形式です（例：180411）
オプションの後ろ、特に-pとパスワードの間にはスペースを空けないでください。
バックアップデータによるサーバーの容量圧迫を防ぐため、rmコマンドで2日以前のバックアップデータを削除しています。
保持する期間を変更したい場合は、2を変更してください。

cronで毎日午前3時にバックアップ

なぜ午前3時かと言うと、処理中はサーバーの負荷が上がるので、クライアントにも影響が出ます。
サーバーと利用者双方に負担がかからないよう、アクセスの少ない深夜に行いましょう。
[サーバーパネル] ＞ [Cron設定]で[Cron設定追加]タブをクリックし、以下のように入力します。

分	0
時間	3
日	*
月	*
曜日	*
コマンド	/home/[サーバーID]/backup/backup.sh
コメント	（任意）

[サーバーID]はサーバー契約した際のIDです。
インフォパネルのご契約一覧で確認できます。cronの追加をすると、このようになります。

*（アスタリスク）は毎～という意味で、上記の例だと毎月毎日3時0分に実行します。
例えば、毎月1日の午前4時30分の月1回バックアップを取りたい場合は、以下のようになります。

以上。
今回はデータベーズのバックアップだけでしたので、次はファイルをまるごとバックアップしたいです。