今回は、CentOS 7をCentOS 8にアップグレードする方法をご紹介します。
ググってみると、いくつものサイトでいかにも簡単そうにコマンドを書いていますが、著者の場合は、そのまま実行しても上手くアップグレードできませんでした。
結果的にそれらの課題を解決したので、CentOS 8へアップグレードする方法と一緒に解決策のメモを残しておきます。
CentOSを7から8にアップグレードする方法
まず、CentOS 7とCentOS 8の違いはと言うと、実はそこまで差がありません。
大きな違いは、yum
コマンドがdnf
に変わったくらいでしょうか。あと、Webサーバーを構築しようと考えている方に朗報です!
CentOS 8に搭載されているPHPの標準バージョンが7.2になりました。
これまで5.6だったので、アップグレードする必要があるなくなりますね!さて、本題に戻ってCentOS 8へのアップグレードですが、基本的には他の日本語サイトに掲載されている方法で簡単にアップグレードできます。
しかし、私の場合は、パッケージとリポジトリのキャッシュ、それからカーネールの3つの問題に悩まされましたので、こちらの海外サイトの手順を参考にしました。
パッケージのアップグレード問題
yum
リポジトリをアップグレードするには、centos-releaseパッケージをCentOS 7からCentOS 8にアップグレードする必要があります。
一般的なアップグレード方法としては、2つのパッケージを順に指定していますが、著者の場合は、centos-gpg-keys-〜
から始まるパッケージも必要でした。
まとめてアップグレードする方法もあるようなので、以下に転記しておきます。
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dnf upgrade -y http://mirror.centos.org/centos/8/BaseOS/x86_64/os/Packages/{centos-release-8.1-1.1911.0.8.el8.x86_64.rpm,centos-gpg-keys-8.1-1.1911.0.8.el8.noarch.rpm,centos-repos-8.1-1.1911.0.8.el8.x86_64.rpm} |
※バージョンやパスが異なる場合がありますので、アップグレードできない場合は自分で探してください。
リポジトリのキャッシュ問題
一般的な手順では、途中で
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yum clean all |
を実行して、リポジトリの全てのキャッシュを削除して進めていますが、著者の場合は、これでは失敗しました。
代わりに、
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yum makecache fast |
を実行してキャッシュを更新します。
カーネルがアップデートできない問題
結局、カーネルは一般的なCentOS 8へのアップグレード方法に記載されてるコマンドでは実現できなかったため、カーネル単体でアップデートしました。
アップデートしたと言うより、新しいバージョンをインストールして切り替えるやり方で落ち着きました。
詳しくは次回の記事でご紹介したいと思います。ちなみに、自宅で稼働しているESXi 6.5だと、ゲストOSのバージョンがCentOS 8まで対応していないみたいですが、一応、CentOS 7の状態で正常に動作しています。
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