ESXiのVMware Host Clientは、WebブラウザからESXiホストを管理するための便利なツールが、一定時間操作しないと自動的にログアウトされるというタイムアウト機能があります。
この機能はセキュリティ上の理由で有用ですが、場合によっては不便に感じることもあるでしょう。
そこで、この記事では、ESXiのVMware Host Clientでタイムアウトを無効にする方法をご紹介します!
なぜタイムアウトを無効にするのか
度々、自宅サーバーでESXiを利用していることを度々ご紹介していますが、バックアップ方法にすごく困っていました。
と言うのも、何度か試したOVF形式のエクスポートの際に、ブラウザがタイムアウトして失敗するからだ。
そこで以前から行っているバックアップ方法としては、データストアからVMDKファイルたちを丸ごと引っこ抜く方法です。
偶然かもしれないが、VMware Host Clientのタイムアウトを無効にすることで、OVF形式でエクスポートできるようになりました!
タイムアウトを無効にする
当初はブラウザ側の設定かと思ったのですが、何てことない、調べたら1発で解決策が出てきました!
以下の手順に掲載している出典画像に表示されているESXiのバージョンは違いましたが、タイムアウトを無効にする方法はほぼ同じでした。
タイムアウトを無効にする手順(GUI)
右上のアカウントをプルダウンメニューを開き、[設定] > [アプリケーションのタイムアウト] > [オフ]をクリックします。
この設定をすることで、一定時間経過しても勝手にログアウトしなくなり、エクスポートも無事に成功するようになりました!
本件とは関係ないですが、以前、参考サイトと同じサーバーを使っていたので、親近感が湧きます。
タイムアウトを無効にする手順(CLI)
上記は画面から設定を行いましたが、以下のようにSSHからESXiホストに接続し、設定ファイルを変更してタイムアウトを無効にする方法もありますので、おまけとして掲載しておきます。
- ESXiホストにSSHでログインします。
- 次のコマンドを実行して、タイムアウト設定を確認します。
grep session.timeout /etc/vmware/hostd/proxy.xml
このコマンドの出力は、以下のようになります。<sessionTimeout>120</sessionTimeout>
この値は、タイムアウトまでの時間を分単位で表しています。
デフォルトでは120分です。 - タイムアウトを無効にするには、この値を0に変更します。
そのためには、次のコマンドを実行します。sed -i 's/<sessionTimeout>120<\/sessionTimeout>/<sessionTimeout>0<\/sessionTimeout>/' /etc/vmware/hostd/proxy.xml
このコマンドは、proxy.xmlファイルの中のタイムアウト設定を0に書き換えます。 - 変更を反映させるために、hostdサービスを再起動します。
systemctl restart hostd
これで、ESXiのVMware Host Clientでタイムアウトが無効になりました。Webブラウザからログインしたまま操作できるようになります。
これで、ESXiのVMware Host Clientでタイムアウトが無効になりました。Webブラウザからログインしたまま操作できるようになります。
最後に、もう一度以下の注意点を読んでください。
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