Zabbixを使用することで、ネットワークやサーバーのパフォーマンスを定期的にモニタリングし、適切な監視間隔を設定することができますが、お客さんの諸事情で例外的な監視をしたい時など、痒いところに手が届かない場合があります。
今回は、Zabbixで「監視間隔のカスタマイズ」を使用することで、監視間隔を最適化する方法を解説します!
以前ご紹介したZabbixの単位や記号についての記事の続きになります。
まだ読んでない方はこちらもどうぞ!
Zabbixで監視間隔を最適化する
Zabbixでは、項目がチェックされる時間帯について、監視間隔のカスタマイズをすることができます。
監視間隔のカスタマイズには、デフォルトの更新間隔を再定義できる例外設定と、特定の時間または一連の時間にアイテムチェックを実行することができる定期設定の2種類があります。
例外設定
例外設定は、デフォルトのアイテムの監視間隔を再定義するよう設計されています。
例えば、通常は10分間隔でチェックするアイテムに対して、月曜日から金曜日の9時から18時までは5分間隔でチェックするようにしたいなども可能です。
監視間隔 | 期間 | 説明 |
---|---|---|
10 | 1-5,09:00-18:00 | アイテムは勤務時間中に10秒ごとにチェックする。 |
0 | 1-7,00:00-7:00 | アイテムは夜にチェックを行わない。 |
0 | 7-7,00:00-24:00 | アイテムは日曜日にはチェックを行わない。 |
60 | 1-7,12:00-12:01 | アイテムは毎日12:00にチェックする。これは、スケジュールされたチェック用に回避策として用意されたものであることに注意してください。Zabbix 3.0 以降では、このようなチェックには定期設定を使用してください。 |
定期設定
定期設定は、並行して実行される独立したチェックスケジュールを指定するために使用されます。
例えば、通常は10分間隔でチェックするアイテムに対して、毎月1日の0時に追加でチェックすることもできます。
監視間隔 | 実行される日時 |
---|---|
m0-59 | 毎分 |
h9-17/2 | 9:00から2時間ごと (9:00, 11:00 …) |
m0,30 or m/30 | 各時の0分と30分 (hh:00 と hh:30) |
m0,5,10,15,20,25,30,35,40,45,50,55 or m/5 | 0分から5分ごと |
wd1-5h9 | 月曜から金曜までの 9:00 |
wd1-5h9-18 | 月曜から金曜までの 9:00,10:00,…,18:00 |
h9,10,11 or h9-11 | 毎日の 9:00、10:00、11:00 |
md1h9m30 | 毎月1日の 9:30 |
md1wd1h9m30 | 毎月1日かつ月曜日の 9:30 |
h9m/30 | 毎日の 9:00、9:30 |
h9m0-59/30 | 毎日の 9:00、9:30 |
h9,10m/30 | 毎日の9:00、9:30、10:00、10:30 |
h9-10m30 | 毎日の 9:30、10:30 |
h9m10-40/30 | 毎日の 9:10、9:40 |
h9,10m10-40/30 | 毎日の 9:10、9:40、10:10、10:40 |
h9-10m10-40/30 | 毎日の 9:10、9:40、10:10、10:40 |
h9m10-40 | 毎日の 9:10、9:11、9:12、… 9:40 |
h9m10-40/1 | 毎日の 9:10、9:11、9:12、… 9:40 |
h9-12,15 | 毎日の 9:00、10:00、11:00、12:00、15:00 |
h9-12,15m0 | 毎日の 9:00、10:00、11:00、12:00、15:00 |
h9-12,15m0s30 | 毎日の 9:00:30、10:00:30、11:00:30、12:00:30、15:00:30 |
h9-12s30 | 毎日の 9:00:30、9:01:30、9:02:30、.. 12:58:30、12:59:30 |
h9m/30;h10 (API用の文法) | 毎日の 9:00、9:30、10:00 |
h9m/30 h10 (Webインターフェース内での別の行として追加) | 毎日の 9:00、9:30、10:00 |
まとめ
監視間隔のカスタマイズは、アイテム設定画面の「監視間隔」欄に入力します。
入力した監視間隔のカスタマイズは、「最新データ」画面や「トリガー」画面などで反映されます。
詳しくはZabbix公式サイトをご覧ください。
Zabbixの監視間隔のカスタマイズは、サーバーの状態を正確に把握するために重要な役割を果たします。
Zabbixでは、ユーザーが監視間隔を自由に設定できるようになっています。
管理者は、監視間隔を最適な状態に調整することで、サーバーの状態をより正確に把握することができます。
また、監視間隔を調整することで、サーバーの負荷を抑えることも可能です。
監視間隔の時間だけでなく、他にもZabbix上で使用する時間関係の話は奥が深いです。
参考までにこちらもどうぞ。
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